【広告コピーライターお仕事エッセイ】シリーズ第一話。広告代理店ってどんなところ？広告業界ってどな仕事？広告転職するなら？と悩んでいる方の参考になれば、と思います。
【広告コピーライターお仕事エッセイ】その1
華麗なるプレゼンテーション。
フリーランスになってから、
打ち合わせの時間に1時間前から
スタンバイしていることはあっても
遅刻することはほぼありません。
が、広告代理店に勤めていたときは
ほんとうにはよく遅刻をしました。
最初は朝どたどたと駆け込んで、
ギリギリアウト～！な時間でしたが
数年後にはランチ頃にパンを片手に
ぷらぷら到着する、という
ひどすぎる態度の正社員に。
そんなあるとき、
某雑誌に商品をからめて
ラブストーリー連載を書く、
というプレゼンがありました。
第1話のショ－トストーリーを
書きました。
とてもオトメな内容なので、
「女子っぽくラブリーに読み上げてプレゼンキメたろ」
と、プレゼン好きな私は、うきうき。
プレゼン前日は、深夜まで
広告代理店の会議室で
イラスト候補の資料作りや
原稿の準備をしました。
すでに午前3時くらいに
なっていたのですが
翌日は早朝プレゼン。
明日は、華麗なるプレゼンを！
気合が入ってる私は
「よーし、ここは一発お肌の調子を整えるか！」
と、タクシー飛ばして少しだけ家に帰って
念入りにスキンケアをしながら・・・
寝てしまったのです。
そして、ご想像通り、
すっかり寝過してしまったのでした。
あーーー！
それでも、
プレゼン用のきっちりメイクをして、
スーツを着てハイヒールを履いて
タクシーに飛び乗り、
高速を走ってもらった。
が、クライアントに到着したとき、
プレゼンは終わっておりました。。。
がっかり。
ロビーには
プレゼンを終えた
営業の方やら上司やら、
みなさんが私の到着を
待ってくれていました。
寝坊しましたすみません！と
中腰で謝りまくり、
異動か？僻地へ異動か？
と、茫然としていた私に、
マーケティング部の
決して若くない部長が言いました。
「君のかわりに、女っぽ～く読んどいてあげたからね♡」
へ？
チームみんながにやにやしています。
どうやらすごく受けたらしく、
即時、クライアントのOKが
出たのです。
綱を渡った。。。
ふうー。
誰にも叱られなくてよかったでー、
と思うと同時に
プレゼンのときの部長の女声って、
どんなんやったんやろ？
と、いまでも、ときどき思います。
