プレゼン前日のコピーライターは早く帰って眠ること【エッセイ】

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コピーライター

広告代理店のコピーライターだった私は、プレゼンの前日に準備が深夜になったので・・・

プレゼン前日のコピーライターは早く帰って眠ること【エッセイ】

広告代理店のコピーライターだった
あるとき、

「空港」のお仕事がきました。

私は
空港で起こるいろんなラブストーリーを
連載する、

という企画を考えプレゼンすることに。

まずは、
第1話のショ-トストーリーを
書きました。

そして
めっちゃラブリーなイラストを
イラストレーターに発注しました。

とてもオトメな内容なので、

「女子っぽくキュートに
読み上げてプレゼンキメたる」

と、プレゼン好きな私は、
うきうきと作業をしました。

プレゼン前日は、深夜まで
広告代理店の会議室で

プレゼンボードや
原稿やらなんやかんやの
準備をしました。

とにかくプレゼン前夜は
チーム全体がテンションが
上がっているので
なんやかんやで
深夜になるのがあるあるです。

すでに午前3時くらいに
なっていたのですが
翌日は早朝からプレゼンです。

競合プレゼンですから
他社はたぶん、
もっとがっちり手堅いメンズっぽい

企画だろうと読んでいました。

当時とにかく恋愛小説が
書きたい私は
この企画に超気合が入っており、

「徹夜明けではいかん!肌の調子を整えてから!」
と、タクシーを飛ばして家に帰って
シャワーを浴びて
じっくりとスキンケアをして

いるうちに、寝てしまった・・・
のです。

そして。

やっぱりというか、
寝過してしまったのでした。

うわー!

急いでプレゼン用の
スーツを着て

タクシーで高速へ。

が。

プレゼン会場に到着したとき、

すっかり、
プレゼンは終わっていましたorz

ロビーにはプレゼンを終えた営業のみなさんが。

寝坊しちゃって!申し訳ないっ!と
平謝りしていたのですが

なぜか、みんなニヤニヤ・・・。

すると営業部長が言いました。
おじさんです。

「お前のかわりに、女子になりきって読んどいてあげたよ」

え。あなたが?えー。
あのラブストーリーを。
あのセリフを?!

チームみんなが思い出し笑いを
しています。

聞けば、すごく受けたようです。

即日プレゼンは他社を出し抜いて
GOが出て制作がスタートしました。

助かった・・・。

プレゼンに勝ったことで
遅刻を誰にも責められることが
ありませんでした。

しかし。

プレゼンのときの部長の女子な読み方って
どんなんやったんやろ?

ちょっと聞いてみたかった。。。

と、いまでもたまに思います。