ラジオCMコンクールってたくさんあります。ひとつひとつ応募するのはすごく勉強になるのでおすすめです。20秒原稿が基本。でもどうやって作るの?と思いますよね。初心者向けにやさしく解説しながら一緒にサンプルを作ってみましょう!
【ラジオCMの作り方】20秒原稿にトライ!
「ゆるこぴ入門編1 ラジオCMを作ってみよう」
今朝、目が覚めたとき
突然思いついたのですが、
そうだ!初心者向け
「ゆるふわコピーライティング講座」を
やってみよう、と。
と、いうわけで、さっそく
「ゆるこぴ入門編その1 」
としてラジオCMをば。
コピーやナレーションを書くのは
はじめてという方は
ぜひ一緒に作ってみましょう。
年齢不問・未経験可ですw
ラジオCMコンテストを選ぶ
ラジオCMのお勉強には、
ラジオCMコンテストが
いちばん。
応募して落選しても、
入選者のコピーは観れますから、
なんとなく感覚はつかめますし、
偶然でも入賞すれば
おこづかいゲット、できます。
企業を選ぶ
プロになれば、企業側から依頼が
あるわけですが、
コンクールの場合は自分で選びます。
コツとしては、あまりテレビCMを
やってないところ。
なぜなら、派手に広告宣伝している会社だと
なんとなく既存CMにひっぱられて
しまうからです。
既存CMは上司や企業担当者、
企業社長、タレント事務所など
いろんなえらい人の
チェックが入ったあとなので
はじめはすごい面白い!と思っても、
結果「無難なキャッチコピー」。。。
になって世に出ることがほとんど。
そういう無難なコピーは
コンクールではあまり目立たない。
コンクール応募作で
「わが社はあなたの夢を実現させたい。」
みたいな、硬くて、ぼわーとした
無難な広告コピーは
審査員に絶対にスルーされて
しまいますからね。
だからといって
◆ぜんぜん知らない企業
◆魅力を感じない企業
を選んでしまうと企業のカラーが
よくわからないし、
モチベ、下がります。
ほどよくいい感じの企業を
選びましょう。
年末に締切られる
「文化放送ラジオCMコンクール」は
優勝すれば100万円です。
私はずいぶん前になんとなく1個だけ
ふらっと応募して佳作入賞しました。
数万円いただきましたので
ありがたかったです。
ただ友人クリエイティブディレクターに
名前が雑誌に載ったことで
見つかってしまい
「ベテランのくせになにやってんの?
初心者にゆずってやれよ」
と叱られてしょんぼり・・・でしたが。
それでも、オンエアされたし、
賞金も出たし、
やっぱりよかったです。
昨年の応募要項の協賛企業をながめて
いましたら、
「声優事務所」がありました。
現在募集中のコンクールは
マズイと思ったので
終了しているコンクールを選んだ
というわけです。
この声優事務所は
超有名な「青二プロダクション」です。
このまま使うとコンクールの方から
何か言われるかもなので
サンプルとして声優スクール
「代々木アニメーション学院」の
ラジオCMコピーを作ることにします。
本来コンクールであれば選んだ企業の
特長を徹底して調べるという
プロセスが必要なのですが、
私はいまの
「代々木アニメ」の特長を
よく知っているので
ショートカットしちゃいます。
特長を書き出す
まずは、
企業やその商品などの
特長を書き出しましょう。
代アニの場合は
✅アニメーターになれる
✅声優になれる
✅アニメ原作者になれる
✅卒業生に有名声優が多い
✅アフレコ練習が学内でできる
✅在学中デビューも多い
✅定期的オーディションが学校である
などですね。
ベネフィットを書き出す
ベネフィットというのは、
消費者、顧客、ユーザーにとっての
メリットです。
それを特長から抽出します。
特長のひとつ
✅卒業生に有名声優が多い
をピックアップしてみます。
そこから導き出されるベネフィットとは・・・
◆自分もプロ声優になれるかもという期待がふくらむ
◆卒業すればお金持ちになれるかも
◆無名声優ばかりではないので安心感がある
などですね。
トータルすると
未来に夢が持てる声優スクール。
という感じ。
ぐっと入学したくなってきましたね。
ターゲットを決める
ターゲットとは、
売りたい相手のことです。
年齢・性別・生活環境などですね。
どんな人に向けてコピーを書くのか
決めます。
ブログ記事では
「ペルソナ」と言われるものですね。
脚本でいうと
「登場人物の経歴」。
いちばんだめなのは、
「幅広い層に届ける」コピー。
実際の仕事では
企業は広告ターゲットの年齢層を
広げてほしがるところが多いです。
高額の制作費なので
絞り込むのが不安になっちゃうみたいです。
で、ふわっとぼんやりした作品を作って
蓋をあけたら、誰の心にも届いてない。
ということがよくあります。
「幅広い層に向かって宣伝したぞ」
というムダ金使った自己満足が
残るだけなんですけどね。
広告目標を決める
ラジオCMコンクールや
コピーコンクールでは
広告目標は
あまりいらないかもしれません。
コンクールの場合は
商品を売るのではなく、
目立てばいいから。なのですが、
実際の制作ではここは外せませんし、
結局ここがないとどう作っていいか
自分でも道が見えなくなります。
そこで
声優スクールの場合
◆次年度の入学者を増やす
◆魅力的なスクールに見せる
ことをベースとして
具体的には
入学案内を請求したくなる。
を広告目標のゴールにしてみました。
コンセプトを考える
コンセプト=広告テーマです。
設計図みたいなものですね。
✅ターゲットに何を伝えるか
✅ターゲットにどういう行動を起こさせたいか
がポイントです。
ターゲットに何を伝えるか?
ゴールである「入学案内を請求したくなる」ために
伝えることは、特長のひとつである
✅卒業生に有名声優が多い
つまり
だから安心して入学できますよ。
声優になりたい夢が叶う
可能性めっちゃ大ですよ。
ということ。
ターゲットにどういう行動を起こさせたいか
声優になりたい人が
声優になった人が多い学校なら
通いたくなります。
で、まずはどういう学校か知りたくなる
で、入学案内を請求したくなる。
という流れ。
企画コピーライティング
ここからは具体的に企画。
キャッチコピーはいろんな角度から
書いてみますがラジオCMですから
登場人物や効果音、音楽が必要です。
とくに、効果音を上手に使うと
ラジオCMがぐーんと上手になります。
効果音は、映像でいう小道具ですね。
登場人物を考える
・声優になりたい男子大学生
・声優になりたい女子高生
・声優になりたい女子中学生
・声優になりたい社会人
・すでに声優になった人
・卒業生
・先生
など考えられます。
効果音を考える
・学校のチャイム
・高校卒業式の歌
・わくわくどきどきの心臓音
などありますね。
背景を考える
ポスターなどでは必要ありませんが
ラジオCMの場合はシーンの設定が
重要です。
超短いラジオドラマ、
と考えるといいと思います。
私はここでは
登場人物を
「代アニ卒業生」
「そろばん塾の先生」
効果音を「卒業式の歌」。
に決めました。
卒業生には
実際の代々木アニメ卒業生で
人気声優をキャスティング。
音楽は卒業式の定番
「旅立ちの日に」
頭の中で映像を作る
ラジオCMには映像がありません。
でも、聞く人の頭の人には映像が
浮かびますから、
どんな映像なのかは、まずは自分の
頭の中で作っておくことが重要です。
ラジオCMコピーを書く
ようやくここで
コピーライティングです。
20秒の原稿なので
1秒5文字書ける20。
最大でも100字。
◆企業ロゴ
◆キャッチコピー
が必要なので
50字程度のやりとりですね。
代々木アニメーション学院ラジオCM20秒「卒業式」篇
音楽♪~(旅立ちの日に)
人気声優◎◎「声優になりました!先生」
先生「さすがはこのそろばん塾の卒業生だ!」
人気声優◎◎「えー、あ・・ん?」
ナレーター「声優◎◎は代アニの卒業生。いま入学案内無料」
サウンドロゴ 「代々木アニメーション学院」
やりとり部分は30文字くらい
最初書いてからストップウオッチで
計ると20秒オーバーしていたので
短くしました。
◎◎の部分には超人気声優が
入ってもらうと効果バツグンですが
有名声優をキャスティングすると
制作費がぐぐーんとお高くなります。
コンクールの場合は、
タレント起用は不可能ですから、
タレントキャスティング「なし」が
基本です。
では、
人気声優◎◎さんを起用しない案も
作ってみましょう。
代々木アニメーション学院ラジオCM20秒「声優になりたい親子」篇
効果音(SE) 食事の用意をする音
娘「ママ、あたし声優になりたい」
母「なら代アニね。卒業生には人気声優がたくさんいるから。ママだって卒業生ならいまごろは(涙)あのアニメやこのアニメに・・・(号泣)」
娘「(つぶやく)ママ声優になりたかったんだ・・・」
ナレーター「いますぐ入学案内の請求を」
サウンドロゴ 「代々木アニメーション学院」
一瞬で関係がわかること。
「ママ」「先生」と冒頭で呼びかけることで
登場人物の関係をわからせます。
ちなみに代々木アニメーション学院の
無料入学資料請求はこちらからできます↓
興味があったら読んでみてね。
ストップウォッチで計る
イメージでは20秒くらいと思って書くのに、
計るとオーバーしていることが多いです。
なので原稿は完成したら、
自分で読み上げて
ストップウォッチで計りましょう。
最後の企業名まで読み上げてくださいね。
ラジオCMコンクールに応募する
20秒原稿が完成したら、
あとは締め切りまでに応募するだけです。
どきどきですね。
提出前は誤字脱字のチェックを
必ずしてくださいね。
ゆるこぴ入門編1・ラジオCMの作り方まとめ
「ゆるふわコピーライティング講座」
第一弾
いかがでしたでしょうか。
ラジオCMコンクールは全国で
町おこし的に開催していますから、
あっちこっち応募してみましょう。
だんだん作り方がわかってきますよ。
私は膨大なラジオCM原稿を書いているうち、
60分ラジオドラマやテレビドラマの脚本、
長編小説なども書けるようになりましたので
この練習は
なかなかおすすめです。